「皮肉」に関する名言

人はただ、さし出づるこそ、よかりけれ。戦のときも先駆けをして。【覚書き｜信長の配下になり知恵と行動で出世する秀吉を周囲の者が妬んだ。嫉妬した者の一人が「人は皆、さし出でぬこそ、よかりけれ。戦のときは先駆けをして」という皮肉を歌にした。上記はその歌への返歌】

弓を見てみよ。敵があるときはこのうえなく重宝なものだが、国が治まっているときは袋に入れて土蔵に入れておく。わしはつまり弓である。 【覚書き：平和な江戸時代になり、さらに領地を安芸・備後から津軽に飛ばされたときの言葉。猛将も平和な時代には用済みだということを皮肉っている】

【株式投資20の黄金律-その２】過去３０年の間、株式市場は一握りの機関投資家によって占められるようになってしまった。皮肉にも、このおかげで一般投資家がよい成績を上げることがやさしくなっている。専門家集団を無視することで市場を打ち負かすことができる。

もしもあなたが慎重な投資家あるいは思慮深い実業家ならば、自分の出資分1000ドルに関する価値評価を、ミスターマーケットの言葉によって決めるだろうか？（覚書き｜ミスターマーケット＝投資の専門家、証券会社の人、株投資本の著者、コメンテーターなどなどを皮肉った言葉）

なぜ金融本がセックスの本より５倍売れているのか、一日に三回以上の取引をする人ならみんな知っているはずだ。 【覚書き|英語の取引を表すtradeには売春という意味も含まれている。また上記発言は相場の中毒性を皮肉っている】

ものごとを判断するときには皮肉を避けねばならない。精神のあらゆる性質のうちで、皮肉が最も聡明から遠いものである。

皮肉なことに、人は行き詰まりを感じれば感じるほど、残念な結果しか出ていないにも関わらず、現状や今のやり方から離れがたくなる。しかし、いまの仕事のやり方や考え方を変えてみる絶好のタイミングがあるとすれば、景気の厳しい時しかない。