過去の名言から知り、今の生活に生かす

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桐山一憲(P&G社長)の名言・格言

新しい制度を定着させるために必要とされるのが、社内の風土改革の推進である。P&Gでは働き方に対する風土改革を10年ぐらいかけてやってきた。

会社から出る時間をあらかじめ決めておくと、必ずしなければいけないことがおのずと決まる。人間、「ここまで」という終わりの線が決まらないと、ダラダラと過ごしてしまうものなのである。

他人とは違うことをするからこそ、革新が生まれる。

売上高のほかにもうひとつ、我々が重視している指標があります。「クロスファンクション」と呼んでいるもので、全世界の消費者に我々の商品をどのくらいお使いいただいているのか、その頻度を表す指標です。現在は1日30億回、全世界の消費者にP&Gの商品をお使いいただいています。その回数は消費者の支持の大きさを表していると考えてもいいでしょう。

 

P&Gの基本的な問題意識は、「1日は24時間しかない。だからワークライフバランスをしっかり保たなければ、最大限の能力が発揮できない」というものです。

当社には長い歴史で培ったカルチャーや働き方があり、それも時代に合わせて変化しています。

 

自分たちの身をきれいにして取引を透明化し、得意先のビジネスを応援することで活路を切り開く。その考え方は、いま振り返っても間違っていませんでした。

管理職が部下に対し、「仕事が終わるまで会社にずっと張りついていろ」と命じるのは、基本的には管理職のエゴで、自分が見ていないとその人たちが働かないと思い込んでいるからだ。こうした発想は、そこまで人を信用できないのかと情けなく思う。「俺の目が届く範囲で必ず仕事をしてくれ」と思っているわけだから、これは結局、部下を信頼していない証拠だ。しかし管理職が部下を信頼できないのであれば、組織でうまくやっていけるわけがない。みんなに常に見られている中で、行動も発言もがちがちに抑えられる。そんな縦社会の中で、創造的な発言ができるだろうか。斬新な発想ができるだろうか。

日本市場の成長が止まったのが事実だとしても、P&Gジャパンにはまだまだ成長の余地が残っています。すべての商品群で市場シェアが限界に近いところまで高まっているかといえば、そうではないからです。

私は、優秀な人間ほど(オフィス勤務から解放し)野に放った方が、もっといい仕事をするものだとさえ思っている。制度改善で優秀な人間が効率よく成果を出せるようになるのに、成果を出さない人間を念頭に置いて何かを変えることに後ろ向きになるのは、実にもったいないことである。

最大手の花王さんや資生堂さん、ライオンさんと比べ、まだ発展途上にあるP&Gジャパンが同じやり方をしていて本当に勝てるのか。早い話、流通とのネゴシエーションがモノを言うリベートの習慣を続けている限り、従業員が若く、交渉に長けた社員が大勢いるわけではない我々に勝ち目がありません。

自分が変化をリードすることを、P&Gでは「リードチェンジ」と呼んでいる。私自身、日本の社員に対して「チェンジは自分でリードしなきゃダメだぞ」と常々言ってきた。

 

日本では2000年から在宅勤務を始めたが、世間一般での「在宅勤務を認めるか、認めないか」という議論を聞いていると、社員を野に放ってしまうと仕事をしないのではないか、という管理職側の不安がよく伝わってくる。だが実際に在宅勤務を導入してみた経験から言えば、社員が仕事をしないなどということは、まずない。社員は本当に一生懸命に働くようになった。現在、日本の経営陣のほぼ全員が、週に1回在宅勤務をしている。もちろん、中にはサボる人も出てくるだろう。だが、サボる人は当然ながら結果を出せないわけである。社員が出した結果に対してきちんと評価できる仕組みがあり、かつ評価基準がしっかりと整っていれば、野に放ってもみんな仕事をするのだ。

やってはいけないのが、私の意見を受け入れてくれないのはおかしいという思いを言葉や態度に少しでも表すことです。トップがブレていることを幹部は見抜きます。さらに社員全員が幹部を見ています。決定を真摯に受け止めて、組織の中に落とし込んでしっかりとコミットメントを示すのがリーダーの役割です。

大きなものになびいていくのは人間の習性であるから、仕方がないのかもしれない。しかしそこで1つ、2つと思い切ったアクションを取れるようになった人は、優秀なリーダーへの道をたどり始めたと言えるだろう。

決定したことを全員に納得させるのは難しいのですが、自ら率先して行動で示すことが大事だと考えています。

 

小売りでは厳しい状況が続いています。社員には「こんなときだからこそ、ものごとの根幹や基本を見つめ直そう」と話しています。我々は本当に消費者の声に真摯に耳を傾けているのだろうか。消費者に対して正しいコミュニケーションを行っているのだろうかと。

 

「環境が変わったから、うちも変わらなければ」という話をよく聞く。しかし人間は自分から変わらなければダメだ。人に変えさせられていること自体が、まずもって遅い。

多くの企業はグローバル企業になりたいが、日本企業であることを捨てきれない。P&Gもアメリカ企業として20年前はそうしたジレンマを抱えていました。でも大きく舵を切ってグローバル企業に脱皮しました。今、日本企業もそんな選択を迫られる時期に差しかかっているのではないかと思います。

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