自律型感動人間を育てるために最も重視しているのは、上司と部下との対話です。新入社員を例にあげると、まずその人の長所を明らかにします。笑顔が素晴らしいとか、声が大きいとか、そんなことでもいいのです。上司はそれを伝え、大いに伸ばしていくことで、部下の自信につなげるのです。自分に自信を持って初めて、自律型で動けるようになるからです。
私は、大阪・船場の繊維問屋の3代目だったんです。母が跡継ぎで親父が養子に入るという典型的な大阪商人の家で、いつも家では商売の話が飛び交っていました。印象に残っていたのは、「関西人はケチと言われるがそうではない。お金の価値を知っているのが関西人だ」という教えです。どぶに捨てるカネは惜しむが、必要なカネは蔵を潰しても惜しくない。「生き金、死に金」ですね。生き金ならば、投資は惜しまずやっていますね。