僕たちがいまの活動の先に描くビジョンは「課題先進国から、課題解決先進国へ」です。世界に先駆けてあらゆる社会課題が山積する日本ですが、必要とされるのは、課題を機会ととらえ、既存の枠組みを超えてつながりながら「ならばこうしよう」と前向きに解決していく姿勢です。
留職は、新興国の市場開拓や、グローバル人材育成につながる取り組みです。社名も日本の常識も通用しない場所に一人の人間として飛び込み、言語も文化も違う人々とともにプロジェクトを進め、結果を出す。いわば修羅場体験です。派遣先では、「本当に現地のためになるのか」という徹底したマーケットインの発想と、事業の全体を見通すような経営者としての視点が鍛えられます。いまの日本企業では、事業が社会に与えるインパクトをつかみづらいですが、途上国のNPOであれば自分の力で人々が笑顔になる実感を得やすい。留職は、仕事を通じて社会に役立つ喜びを再確認する「原体験」になるのです。