過去の名言から知り、今の生活に生かす

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小室淑恵(ワーク・ライフバランス社長)の名言・格言

もし残業をさせて過労死する社員を出した場合、訴訟問題になるばかりか、国や自治体の事業への入札権を失うなど、大きなダメージを受けることになります。社員を残業させることは、企業にとってリスクになりつつあります。

「この業務には2時間かける」と見積もって時間内で終わらせる工夫をしている人と、目の前の仕事から手をつけて、終わったら次にとりかかるという働き方をしている人とでは、業務効率がまったく違ってきます。

最近の仕事はアイデア勝負、創造性重視のものが急速に増えていますから、会社で机に向かって手を動かしていれば結果が出せるかというものではありません。終電ギリギリまで会社にいて企画書の文面だけを練っているより、一歩外に出て、周囲の人の興味をそそるような情報を仕入れる方が、商談は弾むし、ビジネスのヒントも見いだせます。結果として遥かに成果を上げやすいんです。そのためには生活も大事にして自分のためのインプットの時間を増やすことです。

家族にとって大切なのは、週末のイベントより、日々のちょっとしたコミュニケーションの積み重ねです。帰宅時間が遅いのなら、朝の時間を利用するのもひとつの手です。

私にしかできないと思っていた仕事を人に任せ、その時間に優先度の高い仕事をしたり、自分のスキルを磨いたりすれば、いまよりずっと効率的に仕事ができるようになるはずです。

ひとつの仕事に最低2人の担当者をつけることをお勧めします。その際、スキルに差のある2人を組み合わせるのがポイントです。そのうちのひとりは、まだ責任ある仕事を任せるには不安が残るという人にします。本人は任された仕事を遂行するためにペアになった人から自分に足りないスキルを吸収し、自ら問題を解決しようという意識が身につきますし、会社としてもスキルの高いもうひとりの担当者が見守っているためリスクを回避できます。

いまの時代、作業そのもののがスピーディにできるかどうかで、速くなる仕事はあまりないでしょう。仕事には一人では進められない部分、確認が必要なことがことがあります。その部分を一人で先走ると、必要以上に修正しなくてはならなくなってしまいます。仕事のスピードアップには、社内コミュニケーションが欠かせません。

豊富な情報や最新の知識を持っていることも営業マンの資質ですが、そんな知識や情報を仕入れている暇もなく仕事ばかりしている人は、実は仕事ができない人であることが多い。それはもう負のスパイラルなんです。その悪循環を抜け出すには、限られた時間で仕事をやり遂げる習慣を身につけ、顧客には短時間で納得できる提案をすることです。それによって営業スキルもアップし、好循環に持っていけるはずです。

まずはチームのメンバーを褒めることから始めてください。「助かったよ」「上手くやれたね」といった言葉をかけ続けるだけで、チームの雰囲気は驚くほど変わります。

残業が減らない原因のひとつは、じつは社員が帰りたがっていないということです。「残業したほうが人事評価がよくなる」、「残業代が必要」だからです。しかし、効率悪く働いた結果残業が増えた社員を「頑張った」と認めて残業代を払っていたら、会社は生産性の悪い社員を優遇することになり、この先の発展は危ういでしょう。

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