父は「お前が全部の責任をもってするならええけども、それやったらわしはもう引退する。だからお金の調達からすべて自分の責任のもとにやるんやったら致し方ない」と決断してくれました。それで私は40歳の時に銀行に3000万円借金して300坪の店舗を建てたんです。
大きな店でないと十分な品揃えができないと思い、父に進言したら「本屋と屏風は広げたら倒れるで。広げることはわしは賛成でけん」と言われました。「25坪のところを50坪くらいの木造建てにするんならええけども、あんたがいうような300坪の店舗はいかん」と父は尻込みしたんですね。だけど私はそのくらいしとかんといかんと思った。