過去の名言から知り、今の生活に生かす

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大西賢(JAL社長)の名言・格言

心のどこかに「JALが潰れるわけはない」という気持ちが社内にあったのではないかと思います。しかも、経営が危機的な状況に陥っても、そういう誤解を続けていたのではないか。そこが、我々の最大の反省点だと思っています。この意識を変えていかない限り、また同じことが繰り返される危険性があると思います。

リーダーにとって一番難しいことは決断することでしょう。リーダーの仕事は、決断することだといっても過言ではありません。データがすべて揃った状態なら、誰だって正しい判断を下せると思います。しかし、様々なものがベールに包まれた状況の下で決断を下すのは、容易なことではありません。それが一番難しいことではないでしょうか。

公共の使命を果たすことは重要ですが、収支の釣り合わない路線を維持するのは、現実的な議論ではありません。

 

自分のチームを世界一の存在にするという意識をもって、日々の仕事にあたることが必要です。部下たち一人一人を「余人をもって替え難い存在」に仕上げれば、彼らは世界中どこへ行っても食っていける。永久に雇用を確保したのと同じことになります。

経営破綻の理由を外的要因に求めれば、いろいろな言い方ができます。しかし、いくら外的要因に原因を求めても、社員の意識は変わりません。赤字が続き、配当を出せないという事態について、一人一人の社員がどんな意識を抱いていたのか。そこに破綻の原因の根っこがあるのではないでしょうか。経営陣とこうした議論をずっと重ねてきました。

私はこれまでのサラリーマン人生の中でも、「この人のためなら死んでもいい」と思える上司が、数人ですが存在しました。この人のためだったらやろうとみんなが思える人、職場の原動力になる人です。私も「この人のためなら死んでもいい」と部下に思ってもらえるような、そんなマネジメントスタイルを貫きたいと思っています。

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