子どもが夢を失う最大の原因は、お父さん、お母さんの「疲れた」という言葉らしいんです。それを聞いて子どもたちは、「ああ、大人ってすごく疲れるんだ」「仕事って疲れることなんだ」と思うようになって、大人になることへの希望が持てなくなってしまう。この話に、ぼくもハッとしました。社員の前ではいつも元気な言葉、やる気になるような言葉、明るい言葉を意識してきましたが、家ではやっていなかった。いつも疲れた顔をしていたなあ、と反省しました。
みんなが最初から明るいわけでも、夢や目標をしっかり意識できているわけでもないんです。でも、毎日「スピーチ訓練」や「ナンバー1宣言」で自分の考えをちゃんと言葉にして伝えるようにしていると、行動が変わり、少しずつ、なりたい自分に近づいていきます。そうすると自信が出てきて、自然と明るく元気になります。人を育てることの一番の基本は、やっぱり習慣づくりなんだなあと思っています。
いつも大声を出して朝礼をやっているので、「てっぺん」には元気のいい活発なメンバーばかり集まってくると皆さん思われるらしいんです。だけど実際には、自分に自信がなくて話すのもすごく苦手、というような子たちが多いんですよ。それが、毎日やっているうちに変わっていくんです。