過去の名言から知り、今の生活に生かす

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前田晃伸の名言・格言

いまでも下の人がガンガン意見を言って向かってきたとしても、まったく違和感がない。むしろそれが当たり前だと思っています。何か意見を言うたびに、「うるさい」と怒鳴られて発言を抑制されたら誰だって「こんな会社に何十年もいるのか」と思うでしょう。経営には社内の意見を柔軟に受け入れる姿勢が必要ですし、自分の意見を自由に言える環境というのは人を育てます。

月次の数値達成という目先の目標にとらわれず、いいお客様をたくさん集めて、いい店を作ることこそが真の目標でなければいけない。そう考えて質を追求した納得のいく経営をしていこうと思ったんです。

目標達成運度をやめて、いい店を作ることを支店の方針に掲げました。数値目標達成だけをメインに掲げると、どうしても中身を問わず、数字を稼ぐことだけに専念してしまい、目標が独り歩きしがちです。それでは結局、お客様との継続的な関係は築けません。

上に立つ人の仕事は、自主性の発揮しやすい環境を作ることだと思います。僕は若いころからずいぶん任せてもらいました。当時の上司は我慢してくれたんだと思います。いま任せる立場になって、そのことがよくわかります。仮に部下の仕事に首を突っ込みガミガミ言えば、部下はもう言われたとおりにやろうと思う。仕事を任せてもらえなければいいものを作ろうという気持ちにならない。

上司が部下に向かって「あれしろ、これしろ」というのはやめたほうがいい。元来人間と言うのは、人から指示されるのは嫌いなはずです。本人が自発的に取り組んで初めていい仕事ができるし、やりがいも出てくる。人から与えられた仕事をいくらやっても、達成感はなかなか得られません。やりがいのある仕事ができるかどうかはすべて本人次第。

何をするにしてもペース管理が大切だと思っています。たとえば「会議は30分」と決めています。会議は何かを決めるのが目的ですから、論点が整備されていればそんなに時間は必要ありません。会議の場で論点整理するようでは、その分みんなを拘束することになり、時間の無駄です。他人の時間を邪魔しては駄目です。事前に資料を渡して質問があるならば、会議の前にすればいい。30分で決められないような議案はまだ会議にかける段階に至っていないということなんです。

スケジュール帳を机の上に置いて、誰でも見られるようにしています。みなさんこれを見て調整してくださいと。独立自尊の根源にあるのは、自分のことは自分で決めるということです。いたってシンプルです。

ある日突然、会社に出てくるのが嫌になる人がいますが、自分のペースが作れなくなった時にそういう精神状態に陥りやすいのではないでしょうか?僕は会社に行きたくないと感じたことは一度もありません。僕が忙しいスケジュールが苦にならないのは、自分でスケジュール管理をしているからだと思います。自分でペース配分せず、他人任せで仕事をぎっしり詰め込むと、たぶんバランスを崩してしまうと思います。

下から上にどれだけ自由にものが言えるか。それが自由闊達の尺度だと思う。上から下にモノを言うのは当たり前で、それは命令しているだけですから。実際、僕は若いころから部長会の席で、次長の立場でいろいろと意見を言うなど、ずいぶん積極的に発言してきました。でも、それに対し「お前、立場をわきまえずに何を言っているんだ」などと上司に自分の発言を抑えられた経験はありません。

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