過去の名言から知り、今の生活に生かす

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内藤誼人の名言・格言

自分の気分をなるべく一定に保つためには、身体と健康に気をつけるようにすることが大切だ。私たちはストレスを感じていたり、病気だったりすると、他の人に親切になったり、ユーモラスになれないものである。普段は明るくて温厚な人物でも、風で熱っぽかったりすれば、不機嫌な顔になってしまうのも仕方がないというものだ。

「身体を鍛える」ことは自信につながります。見た目を改善すれば心もポジティブになるというデータがあり、即効性はかなり高めです。女性なら、メイクや髪型を変えるのも良いですね。自信が持てれば、物の見方が変わります。

罰というのは、思いつきでいきなり与えるものではない。「このルールを破ったら徹底的に叩く」と、前もって明確化して伝えておき、実際に部下がそのルールから外れたなら罰すればいいのです。そうすれば、「部長は口だけじゃない」と率先してルールを守るし、罰せられても上司を恨むことはない。逆に「まあ、いいや」と叱ったり叱らなかったりすると部下は学習せず、間違いを繰り返します。さらに、明確化していないことを罰するのは、ただの理不尽。やめたほうが賢明です。

褒めるのも叱るのも対象の部下と二人だけのときにすべきです。みんなの前で褒めると、ほかの人は嫉妬や恨みを持つ。これを心理学用語で「暗黙の罰」といいますが、一人を褒めることは、暗にほかはダメと叱責しているのと同じですから。

私たちは、相手から恩を受けすぎたり、逆に損をするのは嫌なのであって、対等の関係の相手を最も好ましいと評価する。

人に好かれたいのなら、自分の身体には絶えず気を配った方がいい。身体の調子が悪いと、自分では気づかないうちに、言葉が荒っぽくなってしまったり、険しい顔になってしまったり、相手の冗談をつまらないと感じてしまうものである。もっと明るく振舞わなきゃと思っても、身体が言うことを聞いてくれないからだ。

私たちがどんどん近寄っていくべきなのは、最近良いことがあったばかりの、ムードがいい相手である。ただでさえ相手は気分がよくなっているので、話しかけてくるあなたのことも好意的に評価してくれるだろう。

身体の不調くらいなら、放っておいても自然治癒されることがあるが、人間関係が自然治癒されることは、ほとんどない。放っておけばおくほど、かえって溝は深まるばかりだ。人と喧嘩になったり、しっくりこないときには、自分から少し折れてみよう。ほんの少し歩み寄るだけでいい。

相手をこんなふうに変えてやろうとか、相手に何か働きかけてやろうとするよりも、自分が変わってやろうという気持ちが、良好な人間関係の秘訣である。相手を変えてやろうとするより、自分が変わってあげた方が、はるかに労力もかからない。

自分からはまったく話しかけないのに、人に好かれるということはありえない。黙って座っていれば、自然と相手が近寄ってくるということは、あまり期待できないのだ。そういう幸運な人が絶対にいないというわけではないが、かなりまれだ。

まったく理由がわからないのに、相手にいきなりふて腐れたような態度をとられることがある。そんな場合には、まずは「すみません」と自分の非礼をわびてしまうことである。何が非礼だったのかなどは、考えなくともよい。理由など考えなくともよい。その場では相手の怒りがおさまらなくとも、そのうち水に流してくれる。理由など考えずに、サッと謝れる人というのはとても魅力的である。

笑顔に関して重要なポイントがある。笑顔を作るように努力するだけでなく、なるべく大きな声で笑った方が、2倍も、3倍も効果があるのだ。顔だけで笑いをつくろうとすると、ときとして、冷たいような、作り笑いになってしまうことがある。きちんと声に出して笑うようにすると、あなたが喜んでいることが、相手にも一目瞭然となる。

会話の量を増やし、メッセージ量を増やせば増やすほど、それに比例するようにして、あなたは相手に信頼されるようになる。どんなことでもいいから、どんどん会話をしよう。言葉を交わすというのは、心を通じ合わせることに繋がり、会話をすればするほど、相手の心を引きつけることができる。

自分自身が大したことがない人間なら、周囲にはろくでもない人ばかりが集まってくる。同じ性格の人が引き合うからだ。ダメな上司のところには、ダメな部下ばかり集まってくる。人当たりのいい経営者のところには、やはり人当たりのいい人材が集まる。人に恵まれないと嘆くのなら、まずは自分自身を変える努力をすればいい。あなたが魅力的になっていけば、どんどん魅力的な人が集まってくる。

私たちは、微笑む人を見ると、自分も楽しくなってくる。笑顔は感染効果があるのである。だからこそ、どんなときでも笑顔を絶やさないようにするのがポイントだ。人を気持ちよくさせたいなら、微笑んでいればいい。

人たらしになりたいなら、些細な点ほど敏感になることをお勧めする。つまらない冗談にもちゃんと笑ってあげるとか、名前を呼ばれたらすぐに返事をするとか、そういう些細なことに注意を怠らないようにしよう。それだけであなたの評判はぐっと良くなるはずだ。

怒りっぽい人と話し合いをするときには、絶対に何かを食べさせた方がいい。そうすれば相手は心理的に打ち解けたムードになってくれるからである。私たちは、お腹がすいていると、無性に怒りっぽくなる。お腹がいっぱいならそれなりに冷静になってくれるだろう。

人間関係というのは、私たちが考えている以上に、脆弱な基盤から成り立っている。強固に見える信頼関係だって、見せかけの強さで成り立っている。たとえ、相手が「俺とおまえは本当の友達だよね」などと言ってきても、それを鵜呑みにせず、せっせと相手に尽くそうとしたほうが、上手くいくことが多い。一度でも、信頼を失わないようにするために、あれこれと気を配る必要があるのだ。

ロンドン・ビジネス・スクールで組織論を教えるC・ハンディ教授によると、人に好かれるコツ、信頼されるコツは「とにかくいろいろなサービスを、何度でも繰り返してあげること」であるという。「これだけのことをしてやったんだから、大丈夫だろう」と思ってはいけない。「これだけのことをしても、まだわからないぞ」と警戒するくらいでちょうどいいのだ。

頭の悪い人は、場の空気が読めない。相手の心を推測できない。だから、自分勝手な振る舞いばかりをやって煙たがられるのである。その点、どうすれば相手に喜んでもらえるのかということを、本気で考えているような頭のいい人間は、どんな人からも受け入れてもらえる。

私は基本的に性悪説の支持者である。人間の本性は善なのだ、と考える性善説は、なんら益をもたらさないばかりか、有害ですらある。性善説に立っていると、自分が善であるばかりに、相手からも同じような善意を求めたりしてロクなことがない。実際には、性悪説に立って物事を考えた方が、はるかに人間関係は上手くいく。

私たちは笑える話を聞かせてくれる相手を好む。相手を笑わせるコツは、ホームランを狙わないことだ。大きなネタで、大きな笑いを狙うと、はずしたときのショックが大きい。小さな笑いを取れるだけで十分だ。小さい笑いを大切にするようにし、どんどん口に出してみるべきである。下手な鉄砲も数をこなすようにすると、そのうち一度や二度くらい笑ってもらえなくとも、それほど気にしなくなる。

「こんなことを言ってあげれば、きっと、この人は喜ぶだろうな」という洞察力を身につけることは、対人関係をスムーズにするための秘訣である。こういう洞察力は、知性に他ならない。知性のない人は、人たらしになろうとしても、うまくできない。

自分のドジなところを披露すると、それだけ人として近寄りやすい雰囲気を出すことができる。自分をネタにしたユーモアには、気さくなイメージを出す働きがある。エリート臭い人や、気取った人、人を遠ざけてしまうようなタイプは、自分のバカさをおおっぴらにすれば、どんどん好かれるようになる。人は少しくらいドジなところがあった方が、人間らしさを感じさせて好かれる。

物事をスッパリと白か黒かで分けてしまうような話し方は、よくない。断定的な口調、決めつけるような発言をすると、聞かされる相手は、ムッとすることが心理学のデータからわかっているからである。ほかにいくらかは考える余地があるようなあいまいさを残しておくのがポイントだ。断定的な話し方は鼻につく。

メリハリ、強弱をつけるというのも、会話のポイントである。日本語はどうしても平板な話し方になってしまうので、なるべくメリハリをつけて話すようにすると、相手にとても聞きやすい。

芝居の世界では「一に声、二に振り、三に姿」と言われている。一番大切なのは声だというのだ。身振りや外見も重要だが、それ以上に声が重視されているのである。いい声で話すのは、人を引き付けるポイントだと言えよう。いい声を出すときのヒントは、語尾をはっきりと言うことである。

人間関係は、サービス精神で成り立っている。腰を低くするのは金儲けの秘訣であるが、人間関係の秘訣でもあることを忘れないようにしたい。上の立場から何かをしてやろうと思い上がった考えをしているからこそ、どんどん部下の心が離れるのである。

たとえつまらない話をしていても、大げさに、声を出して笑い転げていると、自然と相手も楽しくなってくるものである。「アハハハハハハ」という偽りの笑でも、笑い声を聞いている相手は楽しくなってくる。他の人たちの笑い声を聞くと、つられて自分も笑ってしまう。他人を楽しませるためにはまず自分から積極的に笑うことである。そうすれば相手もつられて笑ってしまう。

そもそも会話というのは感性がベースになっているんです。感性がベースなわけですから、モノの感じ方が似ている相手なら絶対に話は通じ合います。若者とは話が合わないなんて思い込み以外の何ものでもありません。しょせん同じ日本人であれば、モノの感じ方はそれほど違いはないはずだ。

機嫌の悪い相手からは、距離を置くのがルールである。機嫌が悪い奴は、みさかいなく吠えかかる犬と同じで、手が付けられない。無理になだめようなどとして近寄っていくと、とんでもない目に遭うこともある。なだめる役は、別の人にやってもらえばよいのであって、あなたが火中の栗を拾う必要はない。

人に会うときには、実は面白い話があるんですよと自分から進んで切り出せるようにしよう。自分をネタにしたものが一番良い。これを「セルフ・デプリケーティング・ユーモア(自分をバカにするユーモア)」と呼び、相手に最も喜ばれるユーモアであることがわかっている。笑いを取って行こう。あなたは今まで以上に好かれる人になれるはずだ。

会話上手になる8つのポイント

自分の弱みは隠すべきではない。むしろ、それを武器とすることを考えると良い。弱みをさらけ出すと、相手はあなたに親近感を覚えるばかりか、守ってあげたい対象と見なすようになる。強がっている人間は、あまりかわいくない。少しくらいおどおどしていて、扱いやすい人間であるかのように振舞うことは、賢い戦略なのである。

愛嬌のある人は、えてして人から悪意のないからかい、冷やかしなどを受けるものである。心を許してもらっている証拠だ。どうすればからかわれる存在になれるかというと「からかわれても感情的にならない」「神経質にならない」「からかわれたら、相手のこともからかう」「どこかドジなところがあることをアピールしておく」などの戦術が有効だろう。

どんな人間にも、褒めるべき点、愛すべき点があるものだが、それを探してあげて、どんどん褒めればよい。褒められればたいていの人はうれしい。私たちには基本的な欲求として「人に褒めてもらいたい」という承認欲求を持っているからである。社交辞令だろうが、お追従だろうが、褒められて気分を悪くする人間などはいない。

部下を動かすときに役立つのが、レッテル法である。「○○しろ!」と言うのではなく、「君は○○の人間」というレッテルを貼るだけでいい。上手にレッテルを貼ってあげると、部下のほうも自分はそういう人間なんだと納得してくれる。結果として、その通りの振舞をしてくれるようになる。

奢れば奢るほど、部下があなたのことを慕ってくれるかというと、実際は、逆である。人間というのは、奢ってもらうと感謝をするというより、増長して、つけあがってくるものだからだ。だからこそ、相手にも少しは出費を強いるくらいでちょうどいいのであるし、その方が飲み会も盛り上がる。

褒め言葉にはちょっとしたコツがある。それは強調するという作戦だ。比較する対象を持ち出して、相手を褒めてあげればいいのである。

部下を動かすときに肝心なことは「説得しようとするな」ということだ。たいていの場合、説得は効かない。なぜなら、社内での立場が上位である上司が説得しようとすると、それは説得ではなくて説教になってしまうからである。

聞き上手な人は、概して人たらしになりやすい。人の話を聞くこと自体が、相手にとっての報酬となるからである。私たちは自分の話を聞いてもらえると大変にうれしいのだ。相手の話を聞くときには、面倒でもメモを取ること。メモを取ってあげれば、あなたの話を聞き流しているわけではありません、大変に面白いお話ですという強烈なアピールができる。

上司の承認が本当に必要かどうかは別として、あらかじめ相談を持ちかけておく癖をつけよう。あらかじめ相談しておけば、会議のときにも、上司が賛成に回ってくれる可能性が高くなる。相談されたということによって「自分は頼りがいのある人物である」という気分になって気持ちがいいからだ。たとえ上司の意見など聞いておく必要がなくても、絶対に相談しておくべきである。

相手と別れるときのタイミングは会話が一番盛り上がったところが目安になる。会話が盛り上がって、少しずつ下がりはじめようとするくらいのタイミングが、あなたが辞去するのに最も適したタイミングなのだ。会話が盛り上がってきて、お互いに興奮、歓喜の感情が残っているときにお別れするようにすると、心地よい余韻がしばらく続き、あの人はなんて素晴らしいんだろうという評価が高まる。相手が退屈しているときに辞去すると退屈な人だったという評価を受けやすい。

相手に謝礼するのなら、相手が行動を起こす前の方がいい。どうせ謝礼を渡すなら、前もってあげてしまった方が説得のしやすさも違ってくるし、相手のやる気も違ってくる。部下に頼みごとをしようとして「あとで飯でも奢るからさ」と言う先輩と、きちんと食事を奢ってくれてから頼みごとをする先輩がいるとしたら、部下がやる気を出して言うことを聞いてくれるのは後者だ。

私たちは笑える話を聞かせてくれる相手を好む。こちらが大笑いできる冗談を言ってくれる人は、例外なく魅力的だ。会社では仕事に差し支えない程度に周囲の人たちを笑わせるように努力しよう。仕事中だから冗談を言ってはいけないなどと考えず、とにかく面白いことが頭に浮かんだら、すぐにそれを言ってみるのだ。そうすると会社の雰囲気が楽しくなってくる。

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