ときどき「忙しいんだから都心に住めばいいんじゃないか」とアドバイスしてくださる方もいます。でも、都心から離れているからこそ平日は通勤時間にいろいろな思索ができ、休日には仕事から離れてリラックスした時間を過ごせるのです。国立で暮らすということが、私の時間管理のベースなのかもしれません。
ニューヨーク支店に5年ほど勤務していたのですが、日本との時差は13時間。ニューヨークで夜に入ると東京の本社が始業となり、深夜まで仕事をするという毎日でした。当時は体力もあり、夜中2時に仕事が終わると一杯飲みに行くという生活を平気でこなしていましたが、かなり無茶な時間管理だったかもしれません。自分を磨くという意味ではよい経験だったのかなと思います。
私の父や祖父は60代で亡くなっています。そうしたせいか、人生は有限であり長期的なスパンをもって組み立てていくことが必要だという意識を持っています。