一昨年、SARSによって海外旅行が落ち込んだとき、あるセールスマンがお客さまを訪ねたところ、名刺を投げ捨てられたそうです。SARSその他で海外旅行にリスクがあるときに、大切な客を海外旅行へ連れて行くとはどういうつもりだ、と。そこで、彼は一念発起して「販売促進支援事業」という名刺を上司と相談して作ったわけです。もちろんそれは架空です。しかしそういう仕事をやります、と持っていったら、3倍ぐらいのお客さまが会ってくれたそうです。我々は「ディレクターからプロデューサーへ」と言っていますが、求めているのは、社員一人ひとりがプロデューサーのところまで自分の仕事を高められるか、高めるように行動できるかどうかということです。名刺を投げ捨てられて、そのまま泣いて、次の会社へ行った人はダメです。ものの考え方です。