物事はすべて確率論として見るべきで、絶対に正しいということはあり得ない。
選択肢があることは、それだけで好ましい。
意思決定においては、小手先の細工を用いてはならない。真剣な分析と配慮にまさるものはない。
実現不可能なことを保証するような言い回しは、してはならない。
効果的な政策は金で買えるものではないが、資金を渋るよりは余るほど投入するほうがよいときがある。
アメリカ合衆国は、何を支持しているかばかりでなく、何に反対しているかによって評価されることを進んで受け入れなければならない。
ドルは非常に重要な通貨であるため、貿易政策の手段として用いるべきではない。
市場主義経済は歓迎されるが、それですべての問題を解決できるわけではない。
一国の繁栄のためには、アメリカ合衆国、G7国際金融機関の援助よりも、その国の政策の信用と質のほうが大切である。
債務者は負債を負うとどうなるか、債権者は融資をするとどうなるかを心しておく必要がある。
世間において常識とみなされていることに対して、疑問を呈する勇気を忘れてはならない。健全な猜疑心こそ、ものごとの裏に潜む本質を見極める近道である。